Linux Mint 22.2 、コードネームは Zara です。
2029年4月までの長期サポートリリース(LTS)です。
Linux Mint 22.2 は、アップデートされたソフトと、改善、沢山の新しい特徴で、あなたのデスクトップをより快適にします。

既知の問題

HWE kernel の問題

新しいAMDプロセッサーをサポートするために、 Linux Mint 22.2 は HWE Kernel 6.14 で動きます。

しかしながら、このカーネルは、

• Virtualbox
• 470ドライバーを使う古い NVIDIA カード(これらは、 Nvidia がサポートしておらず、したがって、新しいカーネルではもはやサポートされていません。)

で、問題があります。
もし、これらの一つの影響を受けるのであれば、代わりに LTS カーネル 6.8 で動くLinux Mint 22.1のインストールを推奨します。

これから、 Linux Mint 22.2 に、HWE カーネル に切り替えることなくアップグレード出来ます。

シャットダウンのタイムアウト

利便性のために、シャットダウンのタイムアウト時間を10秒に減らしてあります。
もし、シャットダウン前の長い動きを信頼するなら、 /etc/systemd/system.conf.d/50_linuxmint.conf を読み、 Timeout の値を /etc/systemd/system.conf.d/60_custom.conf に書いて上書きして下さい。

Virtualbox のディスプレイ設定

もし、Virtualbox で Linux Mint を試すなら、以下の設定がされているか確認して下さい。

ディスプレイ設定

スクリーンがブラックアウトするのを防ぐために、 VirtualBox のグラフィック・コントローラーを、 "VMSVGA" にして下さい。これをするには、バーチャルマシンで設定をオープンし、ディスプレイからスクリーンを選択して下さい。

• 3D アクセルレーション のない VMSVGA
• ビデオ・メモリーを128MBに増やす。

3D アクセルレーションの無効化。これは、 Webkit あるいは GTK4 を使うアプリケーションで、レンダリングの問題を引き起こします。

ネステッドページイングの有効化。

スクリーンがライブセッションでごちゃごちゃにならないように、システム -> アクセルレーションから、ネステッドページングを有効化して下さい。

Guest Additions

フォルダーの共有をサポートさせるために、 Virtual Box での有効なアクセルレーションと解像度を、ドラッグ&ドロップし、デバイス・メニューをクリックして、 "Insert Guest Additions CD Image" を選択肢、 "ダウンロード" を選択して、聞かれたら、以下の通りにして下さい。
より多くの情報を得るために、"Installing the VirtualBox Guest Additions" を読んで下さい。

Xorg がバーチャルマシンでクラッシュする。

マルチメディアコーデック (mint-meta-codecs) をインストールすると、 gstreamer1.0-vaapi がインストールされます。
gstreamer1.0-vaapi がインストールされた状態でマルチメディアを再生すると、 3D アクセルレーションが必要とあれます。もし、アクセルレーションがないと、 Xorg がクラッシュし、セッションが終了します。 https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour ... ug/1861609
もし出来るなら、3Dアクセルレーションが有効にして、この問題を解決して下さい。ただ、これは、 Webkit と GTK4 での問題を引き起こします。(前の段を見て下さい。)
単純な解決は、 gstreamer1.0-vaapi の削除です。

細めの Ubuntu フォント

よりモダンで細いバージョンの Ubuntu フォントが、標準になりました。
古いフォントに戻すのは、古いフォント・パッケージをダウンロードしてアップデートを拒否する事で可能です。よりよく知るには、 https://askubuntu.com/questions/1465216 ... buntu-font を読んで下さい。

音声の問題

Linux Mint は、 Pipewire という新しいサウンドサーバーを採用しました。
どのサウンドサーバーが動いているか確認するには、以下のコマンドをご利用下さい。 もし、音声機能を有効に出来ないなら、元のサウンドサーバー、 PulseAudio に戻す事が出来ます。 HDMI でのムラのある音声の、上流工程のバグリポート： https://bugs.debian.org/cgi-bin/bugrepo ... ug=1025453

Grub2 テーマ in HiDPI

もし、 Grub2 のテーマが HiDPI モニターでは小さすぎるようなら、 "grub2-theme-mint-2k" パッケージをインストールして下さい.

Snap Store

Snap Store は無効化されています。それについて、または、再有効化するためには、 https://linuxmint-user-guide.readthedoc ... /snap.html をお読み下さい。

ホーム・ディレクトリの暗号化

ベンチマークは、大半の場合、ホームディレクトリの暗号化は、ディスク丸ごとの暗号化より、読み込みが遅くなる事を示しています。
systemd へのこの動きが、ログイン・ログアウト時の暗号化されたホームディレクトリのマウント・アンマウントに起因する後戻りを引き起こします。 この問題のため、 Mint 20 以降のリリースでは、暗号化されたホームディレクトリは、もはや、ログアウト時にアンマウントされない事にご注意下さい： https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour ... ug/1734541.

ゲスト・セッション

"ログイン画面"ユーティリティでゲスト・セッションを有効化出来ますが、このオプションは、デフォールトでは無効化されています。

タッチパッドのドライバー

タッチパッドのデフォールトのドライバーは、 "libinput" ( xserver-xorg-input-libinput パッケージで提供)です。
もし、問題を経験するようなら、 "synaptics" ( xserver-xorg-input-synaptics パッケージで提供)に切り替える事が出来ます。
あなたの入力機器でどのドライバーが使われているか知るには、以下のコマンドを実行して下さい： もし、両方のドライバーがインストールされている場合、 "synaptics" が優先されます。
"synaptics" ドライバーに切り替えるためには、以下のコマンドでインストールして下さい： それから、ログアウトして再ログインして下さい。
"libinput" を利用し直したい時は、単に "synaptics" ドライバーを削除して下さい：

• apt remove xserver-xorg-input-synaptics

それから、ログアウトして再ログインして下さい。
ノート： "evdev" driver ( xserver-xorg-input-evdev パッケージで提供)もインストールしてみることができます。

Wine

WINE の完全版をインストールするには、 端末を開いて、 と入力して下さい。
就中、これで、regedit や C:\ ドライブ、その他、上流の Wine では抜けているものを追加する、 wine-desktop-files がインストールされます

ルート、 QT 、 Flatpak アプリでの、マウスポインター・テーマ

ルートとQTアプリでのマウスポインターのテーマを編集するためには、 update-alternatives を使ってそれをシステム全体に設定する必要があります： マウスポインターのテーマで、 Flatpak を使う場合、 Flatseal をインストールして実行して下さい。 Flatpak を選択し、”その他のファイル”の ”xdg-data/icons:ro” に、パーミッションを与えて下さい。

VLC での DVD 再生

もし、 VLC が DVD ドライブを認識しないようなら、, メディア -> ディスクを開く をクリックして、 /dev/sr0 をディスク・デバイスとして指定して下さい。

NTFS ボリューム

カーネル 6.8 は、NTFS ボリューム対応が退化しています。
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour ... ug/2062972
https://github.com/tuxera/ntfs-3g/issues/108
もし、 NTFS ボリュームをマウントできないようなら、 "volume is dirty and "force" flag is not set!" を dmesg 出力で見て、アプリケーション・メニューから Disks を起動して、NTFS デバイスを選択し、歯車メニューをクリックして、 "ファイルシステムの修復"を選択して下さい.

ZFS は削除

ZFS のサポートは、インストーラーから削除されています。
この機能は余り使われず、かなりの量の労力とメンテナンスを、有効なテストとサポートに費やしました。

その他の問題

Linux Mint 22.x は、 Ubuntu 24.04 をベースにしています。Ubuntu のリリースノートも読んで下さい。

Tips

ライブセッションでのユーザー名とパスワード

ライブセッションでは、ユーザー名は "mint" でパスワードは空です。 (すなわち、パスワードを尋ねられたら、ただ、 Enter を押して下さい。).

スクリーンに合わないウィンドウの動作問題

もし解像度が低すぎる場合、ウィンドウがスクリーンに合わないかも知れません。
ALT キーを押したままにすると、マウスでウィンドウのどの部分も動けせて、スクリーン上を動かせます。

Linux Mint の現行のオープンソースのドライバー、あるグラフィックカードで上手く動かないことがある。

もし、起動時に Linux Mint がフリーズする場合、 "Compatibility Mode" というブート・オプションをご利用下さい。
このモードで、 Linux Mint が起動可能になるはずです。そして、 Linux Mint をコンピュータにインストールして下さい。
インストール後、コンピュータを再起動して、ブートメニューが出るのをお待ち下さい。
以下のようにして、 "nomodeset" オプションを加えて下さい：
もし、グラフィックカードが Nvidia のものの場合、一度 Linux Mint に入れたら、以下の段階を踏んで NVIDIA ドライバーをインストールして下さい：

• ドライバーマネージャーを実行する
• NVIDIA ドライバーを選択し、インストールされるのを待つ。
• 再起動する。

これらのドライバーで、システムが安定化するはずです。そして、もはや、 "nomodeset" は必要ありません。
Note: もしあなたが Optimus カードを使っている場合、これ以上やる事はありません。 再起動において、システムトレイアイコンが出て、どの GPU が現在アクティヴかでます。GPU 切り替えのために、それをクリックしましょう。
Note: もし、まだブートできない場合は、これらの内のどれかの解決策を試して下さい：

• "nouveau.noaccel=1" を "nomodeset" の代わりに設定する
• "noapic noacpi nosplash irqpoll" を、 "quiet splash" の代わりに設定する
• インストール後、ブートメニューから "Advanced Options" -> "Recovery mode" を選択し、 "resume" を選ぶ。

正しいバージョンの Linux Mint を選ぶ。

それぞれの新バージョンは、新しいカーネルと新しいドライバーのセットが使われています。大体の場合、これは、新しいバージョンは、より多様なハードウェア・コンポーネントのサポートを意味しますが、時々、退化もするかも知れません。もし、 Linux Mint の最新バージョンでハードウェアに問題が生じ、解決できない場合、以前のリリースを試す事ができます。もしそれがより良く機能するなら、古い版に留まる事も、古い版をインストールして新しいリリースにアップグレードする事もできます。