[Linuxmint-jp-devel:369] Re: 日本語版ISO配布の是非(再々)
AYANOKOUZI, Ryuunosuke
i38w7i3 @ yahoo.co.jp
2013年 8月 8日 (木) 19:40:56 JST
綾小路です。
> >> banshee
> >>
> >> は MITライセンスなので検証できないので配布はやめたほうがいいでしょう
> >
> >MIT/X11 ライセンスでは著作物の二次配布が許可されています [1]。配布自体
> >の違法性がクリアになれば配布することの是非がクリアになります。
>
> 配布自体の違法性に関しては Ubuntu も配布していた事実から違法性はないと判断するのは困難ですか?
一般にソフトウェアが MIT/X11 ライセンスの場合はパッケージのライセンスも
確認しなければいけません。banshee の場合は debian ディレクトリの下に含
まれるファイルは GPL-3+ ライセンスなので二次配布は許可されていると考え
てよいでしょう。
パッケージが Ubuntu の main または universe コンポーネントで配布されて
いれば二次配布は許可されており、おそらく違法性も無いと考えられると思い
ます。
> >「ミラーサイトから配布されている」という事実から暗黙的に二次配布を認め
> >ていることがパッケージ作者の意思表示の現れと捉えても良いか、これの判断
> >が難しいですね。
>
> これらに関してはもはや現状を見て推測する他手段はないですね。
パッケージの作者にパッケージのライセンスを確認する方法があります。
> >私も http://packages.linuxmint.com/ の下にあるパッケージの中に国内法を
> >侵害するものは「無さそう」に思いますが、基本的に個々のプログラムに対し
> >て国内法を侵害するか否かを厳密に調べることは現実的に不可能ということで
> >すから、判断の根拠となるものが必要だと思います。少なくとも私には判断出
> >来ません。
>
> 正直に言うと完全に配布すること自体国内法に違反しているか判断するにはソースコードを見て判断するしか無いですが
> それはおそらく一般的な弁護士には無理でしょう。私達が見ても弁護士ではないのでソースコードを見ても意味をなさないです。
> そういうことでソフトウェアの役割を見て判断するしか無いと思っています。
「ソフトウェアの役割を見て判断する」方法は、コードの内容を誰も見ていな
い点において、上で「意味をなさない」とおっしゃっている方法よりも判断の
根拠としては弱いですね。
フリーなライセンスで配布しているコードの中に非フリー (プロプライエタリ)
なライセンスのコードが含まれている (著作権違反幇助になる) 場合や、
ソフトウェアの挙動が犯罪であると認識できない場合に漏れが生じます。
我々に判断がつかないのであれば「パッケージの配布に違法性があるという
ニュースをキャッチしたらそのパッケージを配布しない」ぐらいが適当かと思
います。
> 他の判断の根拠はありますか?あるとすれば他のディストリビューションでも配布しているかを確認することぐらいですかね
他のディストリビューションで配布されているか否かは「二次配布を許可して
いること」の判断材料としては有効かもしれません。ただし、libdvdcss が多
くのディストリビューションで配布されている事実を考慮すると「配布に違法
性がないこと」の判断材料としては当てにならないと思います。debian や
ubuntu などのポリシーがはっきりしているディストリビューションのパッケー
ジ採用基準を参考にするほうが良いと思います。
綾小路龍之介
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AYANOKOUZI, Ryuunosuke <i38w7i3 @ yahoo.co.jp>
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