[Linuxmint-jp-devel:363] 日本語版ISO配布の是非(再々)

yikei lu luyikei.qmltu @ gmail.com
2013年 8月 6日 (火) 19:03:57 JST


luyikeiです。

現在日本語版ISOを配布しない方針で固まっていますがOSCがあるのでもう一度検討させてください。

前回 Main と Universe リポジトリは配布可能ではないかという観点で討議しましたが、
それは著作権法という点での話ですね。

http://ftp-admin.blogspot.jp/2013/06/linux-mint.html

不正競争防止法という視点で考えてみると
CSS回避の機能があるメディアプレーヤーの配布は禁止という事です

これを解決すれば配布可能であるというのが私の意見です
まずは前者の件を解決しましょう。

Linux Mint 15 Cinnamon nocodecs で
MainとUniverseではないリポジトリは以下のとおりです。そして私が調べたライセンスを併記します。

 apt-cache show `dpkg-query -W --showformat='${Package} '` | grep
'^Filename:' | grep -v -e '/main/' -e '/universe/' | sort

Filename: pool/free/m/medibuntu-keyring/medibuntu-keyring_2008.04.20_all.deb
Filename: pool/import/i/inxi/inxi_1.8.4-1_all.deb
Filename: pool/multiverse/f/faac/libfaac0_1.28-0ubuntu2_i386.deb
Filename:
pool/multiverse/g/gst-plugins-bad-multiverse0.10/gstreamer0.10-plugins-bad-multiverse_0.10.21-1ubuntu1_i386.deb
Filename:
pool/multiverse/v/virtualbox/virtualbox-guest-dkms_4.2.10-dfsg-0ubuntu2_all.deb
Filename:
pool/multiverse/v/virtualbox/virtualbox-guest-utils_4.2.10-dfsg-0ubuntu2_i386.deb
Filename:
pool/multiverse/v/virtualbox/virtualbox-guest-x11_4.2.10-dfsg-0ubuntu2_i386.deb
Filename: pool/upstream/a/apturl/apturl_0.4.1ubuntu4.1mint2_all.deb
Filename: pool/upstream/a/apturl/apturl-common_0.4.1ubuntu4.1mint1_all.deb
Filename: pool/upstream/b/banshee/banshee_2.6.0-2linuxmint1_i386.deb
Filename: pool/upstream/g/gedit/gedit_2.30.4-3linuxmint1_i386.deb
Filename: pool/upstream/g/gedit/gedit-common_2.30.4-3linuxmint1_all.deb
Filename: pool/upstream/t/tomboy/tomboy_1.12.0-2linuxmint1_i386.deb
Filename: pool/upstream/u/ubiquity/ubiquity_2.14.8-1linuxmint2_i386.deb
Filename:
pool/upstream/u/ubiquity/ubiquity-frontend-gtk_2.14.8-1linuxmint2_i386.deb
Filename:
pool/upstream/u/ubiquity/ubiquity-ubuntu-artwork_2.14.8-1linuxmint2_all.deb
Filename: pool/upstream/x/xchat/xchat_2.8.8-4linuxmint2_i386.deb
Filename: pool/upstream/x/xchat/xchat-common_2.8.8-4linuxmint2_all.deb

medibuntu-keyring は free の中に入っているので大丈夫です。さらにkeyringはGPG鍵なので問題ないでしょう
inxi ( https://code.google.com/p/inxi/ ) は GPL v3  なので大丈夫です
libfaac (http://www.audiocoding.com/faac.html) は LGPL ライセンスなので大丈夫です
gstreamer0.10-plugins-bad-multiverse (
http://gstreamer.freedesktop.org/documentation/licensing.html) は LGPL
ライセンスなので大丈夫です
virtualbox-guest-dkms,virtualbox-guest-utils,virtualbox-guest-x11 (
https://www.virtualbox.org/wiki/Licensing_FAQ) Virtual Box OSE
の一部のソースコードなので GPL v2 で大丈夫です
apturl,apturl-common,banshee,gedit,tomboy,ubiquity,xchat,xchat-common はすべて
Ubuntu リポジトリの Main か Universeで配布されているので大丈夫です。

著作権法という観点で配布は問題ないと思われます。
もし著作権法を違反した場合は
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/012/021101b.htm
によると

懲役三年以下または罰金300万円以下です

さらに
http://cright55.jp/a03penalty.html
によると

著作権侵害にならない場合は?
著作権侵害は無断複製や複製品の販売、内容・著作者名の改ざんといった権利者の利益や名声を損なう行為を示すものです。
しかし、侵害者が故意ではなく「他人の著作権を侵害することが認識予見できない」過失で行った場合は刑事罰の対象にならないことになっています。

という事なので予見できなかった場合は刑事罰の対象になりません。
以上の理由で著作権法上はセーフだと言えます

2つ目の不正競争防止法という観点では技術的保護手段の回避としてはCSS回避が危ないでしょう

Linux 上のメディアプレーヤーはDVDのCSS回避の機能自体は含まれて無いため、メディアプレーヤー自体の配布は合法です。
そしてそういったCSS回避のものはlibdvdcss2などが挙げられますがそれらは mediubuntu
 で配布されており、Ubutnu公式リポジトリでは配布されていないのでセーフです。

http://b.ldblog.jp/archives/52554783.html

こちらによると不正競争防止法の
技術的制限手段により制限されている影像若しくは音の視聴若しくはプログラムの実行又は影像、音若しくはプログラムの記録(以下この号において「影像の視聴等」という。)を当該技術的制限手段の効果を妨げることにより可能とする機能を有する装置
を配布した場合の処罰は
第二十一条によると
次の各号のいずれかに該当する者は、5年以下の懲役若しくは5百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

http://d.hatena.ne.jp/oneflewover/20121125/1353837142
によると

不法行為があった地が日本国内にあるとき(外国で行われた加害行為の結果が日本国内で発生した場合において、日本国内におけるその結果の発生が通常予見することのできないものであったときを除く。

となっているので予見できなかった場合は不正行為をしたという事にはなりません。

だそうです。

みなさんどうでしょうか。意見をおねがいします
よろしくおねがいします。

-------------- next part --------------
HTMLの添付ファイルを保管しました...
URL: <http://linuxmint-jp.net/pipermail/linuxmint-jp-devel/attachments/20130806/f25181a3/attachment.html>


Linuxmint-jp-devel メーリングリストの案内